公務員から営業職に転職して気づいた、前の職場で当たり前だったこと

転職して感じたのは、仕事の内容そのものよりも、「前の職場では当たり前だったこと」が当たり前ではなくなる戸惑いでした。

公務員として働いていた頃は、それが普通だと思っていた進め方や考え方がありました。ですが、営業職に転職してみると、求められる動き方や会話の仕方、仕事の進め方がかなり違っていて、最初は小さなズレに何度も戸惑いました。

仕事内容が変わることは想像していましたが、実際にはそれ以上に「当たり前の違い」に苦労した気がします。今回は、転職して初めて気づいた“前の職場で当たり前だったこと”について、自分の実体験をもとに書いてみます。

公務員時代の“当たり前”は、営業では通用しないことがあった

公務員時代は、ある意味でこちらがルールに沿って対応する立場でした。もちろん言葉づかいは丁寧ですし、相手への配慮も必要です。ただ、できないことはできないとしっかり伝える場面も多く、線引きがはっきりしていたように思います。

一方で、営業職に転職してからは、その感覚がかなり変わりました。営業では、こちらが相手に合わせながら関係を築き、そのうえで商品や提案を届けていくことが求められます。どちらかといえば、相手の懐に入っていくような動き方が必要で、前の職場とは立ち位置そのものが違うと感じました。

以前は自然にできていた対応の仕方が、そのままでは通じないこともありました。転職して初めて、自分が前の環境の“普通”をかなり当たり前だと思っていたのだと気づきました。

仕事の話だけではなく、雑談も大事な仕事だと知った

公務員時代も住民の方と話す機会は多くありました。ただ、その多くは手続きや制度、相談内容など、仕事に関する話が中心でした。話す内容にもある程度決まりがあり、必要なことを丁寧に伝えることが大切だったと思います。

ところが営業職では、仕事の話だけでは関係が深まりにくいことを知りました。もちろん提案内容そのものも大事ですが、それと同じくらい雑談やちょっとした会話が重要だと感じています。

最初は、何をどこまで話せばいいのか分からず戸惑いました。けれど、雑談を通して相手との距離が縮まり、その後のやり取りがしやすくなることも少なくありませんでした。以前は“本題以外の会話”くらいに思っていたものが、営業では信頼関係をつくる大事な要素なのだと学びました。

決まった流れの業務から、自分で考えて動く仕事に変わった

公務員時代は、日々の業務の流れがある程度決まっていることが多く、その流れの中で正確に進めることが求められていました。もちろん例外対応もありますが、全体としては、決まった枠組みの中で仕事を組み立てる感覚が強かったように思います。

一方で、営業職では毎日自分で考えながら動く場面がかなり増えました。今日は何を優先するか、どこに時間を使うか、どう動けば結果につながるかを、その都度判断しなければなりません。

この違いは想像以上に大きく、最初の頃はその自由さに戸惑いました。決まった流れがない分、常に考え続ける必要があり、別の疲れ方があると感じました。ただその分、自分の動き方次第で仕事の進み方が変わる面白さもありました。

報連相の重みや頻度も変わった

公務員でも営業でも、上司との会話や相談はあります。ただ、自分の感覚としては、営業職の方がより細かく報連相をする場面が増えたように感じています。

営業では、今どこまで進んでいるのか、相手がどういう反応だったのか、次にどう動くのかといった情報を、その都度共有する必要があることが多いです。自分だけで完結するのではなく、周囲と連携しながら進めていく感覚が強くなりました。

最初は、「ここまで伝えるのか」と感じることもありましたが、実際にはそれが仕事を前に進めるうえで大切なのだと分かってきました。報連相そのものは前の職場にもありましたが、その頻度や重みはかなり違っていたように思います。

出張が増えたことも、働き方の違いとして大きかった

転職して分かりやすく変わったことのひとつが、出張の多さです。

公務員時代は、出張といってもかなり限られていて、基本的には決まった場所で業務をすることがほとんどでした。ところが営業職では、移動や出張が増え、働く場所そのものが固定ではなくなりました。

この変化は、最初のうちは生活リズムの面でも負担がありました。ですが同時に、仕事の幅や動き方が変わったことを強く実感する部分でもありました。仕事内容だけでなく、働き方そのものが変わったのだと感じています。

違いに戸惑ったからこそ、自分の働き方も見えてきた

転職したばかりの頃は、とにかく前との違いに戸惑うことが多くありました。以前のやり方が通じないことに焦ったり、自分がうまく順応できていないように感じたりすることもありました。

ただ、その違いを経験したからこそ、自分がどんな働き方をしやすいのか、どんな環境だと力を出しやすいのかも少しずつ見えてきた気がします。前の職場が合っていた部分もあれば、新しい職場だからこそ気づけたこともありました。

転職は、ただ仕事を変えることではなく、自分の価値観や働き方を見直すきっかけにもなるのだと思います。違いに戸惑うことは苦しかったですが、それ自体が無駄だったとは感じていません。

まとめ

転職して初めて気づいたのは、前の職場で当たり前だったことは、別の環境では当たり前ではないということでした。

立ち位置、会話の仕方、仕事の進め方、報連相、働く場所。どれも前の職場では自然だったのに、環境が変わると戸惑うことばかりでした。でも、その違いを経験したことで、自分の中にあった“普通”を少しずつ見直せるようになった気がします。

転職直後は、仕事そのものよりも、こうした小さな当たり前の違いに疲れることがあるかもしれません。でも、それは新しい環境に向き合っているからこその反応でもあると思います。同じように転職後の違いに戸惑っている方の参考になればうれしいです。

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