「もったいない」と止められても公務員を辞めた理由|安定より前進を選んだ話

転職・働き方

公務員を辞めるのは、やっぱりもったいない。
実際、自分もそう何度も言われました。

安定している仕事を手放すのは怖い。
社会的信用を失うことも不安でした。
周りから止められるのも当然だと思っていました。

でもその一方で、このままでいいのかという違和感も、ずっと消えませんでした。
大きな不満があったわけではありません。
ただ、成長している感覚がなく、責任だけが重くなっていく毎日に、少しずつ息苦しさを感じていました。

この記事では、公務員を辞めるときに感じた不安、周囲の反対、それでも前に進みたいと思った理由を、自分の実体験ベースで書いていきます。
安定を手放すかどうかで迷っている人にとって、考える材料になればうれしいです。

安定を手放すのは、想像以上に怖かった

安定した仕事を辞めるのは、やはり怖かったです。

収入面の不安もありましたし、社会的信用を失うことへの怖さもありました。
公務員という肩書きには、わかりやすい安心感があります。
自分では当たり前だと思っていても、外から見ると大きな価値として見られます。

だからこそ、辞めると決めたときには周りからかなり止められました。

言われることはほとんど同じでした。
「公務員みたいな安定した仕事を辞めるなんてもったいない」
「今辞める必要あるの?」
「せっかくそこまで頑張ったのに」

その言葉は、どれももっともでした。
悪意ではなく、心配してくれているのもわかっていました。
だからこそ、余計に迷いました。

でも、自分の中ではずっと「このままでいいのか」という気持ちが消えませんでした。
安定していることはわかっている。
それでも、このまま同じ場所に居続けて、自分は納得できるのか。
その問いだけはごまかせませんでした。

公務員として働いて感じたメリットとデメリットは、辞めてからよりはっきり見えるようになりました。
この点は、別の記事でも実体験ベースでまとめています。
公務員のメリット・デメリットを実体験で解説|転職してわかったこと

公務員時代は、成長している感覚がまったくなかった

公務員として働いていた頃、正直に言うと、自分が成長している感覚はほとんどありませんでした。

もちろん責任はあります。
年数を重ねるほど求められることも増えます。
ただ、自分の中では「前に進んでいる」という実感よりも、責任だけが重くなっていく感覚の方が強かったです。

このまま働き続けたらどうなるんだろう。
役職や立場は変わるかもしれない。
でも、自分の中身は変わらないまま、責任ばかりが増えていくのではないか。

そう思ったとき、かなり苦しくなりました。

安定はある。
でも、納得はしていない。
この状態が一番つらかったのかもしれません。

世間的には「安定=安心」と思われがちです。
でも実際は、自分が納得していない働き方の中にいると、安心どころか少しずつしんどくなっていきます。

僕はそこで初めて、安定がほしかったわけではなく、自分なりに前に進んでいる感覚がほしかったのだと気づきました。

周りの反対を受けて、「ドリームキラー」という言葉を実感した

何か新しいことを始めたり、大きな決断をしたりするときに、「ドリームキラー」という言葉を聞くことがあります。

以前は少し大げさな言葉だと思っていました。
でも、実際に自分が辞めようとしたとき、この言葉の意味が少しわかった気がしました。

周りの声は、想像以上に強く響きます。
しかも、否定や悪意ではなく、善意で止められることが多いです。
「あなたのためを思って言っている」
その気持ちが伝わるからこそ、簡単には振り切れません。

でも、周りが守ろうとしているのは、あなたの未来そのものではなく、今ある安定であることも多いです。

もちろん、周りの意見を無視すればいいわけではありません。
冷静に聞くことは大事です。
ただ、最後に決めるのは自分です。

自分の人生を生きるのは、自分しかいません。
「もったいない」と言われるかどうかよりも、自分が納得して生きられるかどうかの方が大切だと感じました。

本当は、もっと自分の主張を持ちたかった

僕が辞めたいと思った理由は、単純な不満だけではありませんでした。

もっと自分の主張を持ちたかった。
もっと自分の考えで動きたかった。
ただ決められた役割をこなすだけでなく、自分の意思で前に進んでいる感覚がほしかったんです。

これは仕事の話でもありますが、それ以上に生き方の話だと思っています。

人はどうしても、失敗しにくい道を選びたくなります。
批判されにくい道。
間違っていないと説明しやすい道。
僕もずっとそうでした。

でも、そうやって「正しそうな道」ばかり選んでいると、少しずつ自分の感覚が鈍っていきます。
気づけば、「自分がどうしたいか」よりも、「間違っていないか」が判断基準になっていました。

それでは、自分の人生を自分で生きている感覚は持ちにくいです。
だから僕は、自分の気持ちを無視しない選択をしたいと思いました。

完璧主義だったからこそ、正解を求めすぎて動けなかった

振り返ると、当時の自分には完璧主義なところがありました。

ちゃんと調べてからじゃないと動けない。
比較して、納得して、「これなら大丈夫」と思えないと前に進めない。
失敗するのが怖くて、ずっと正解を探していました。

失敗したらどうしよう。
今より悪くなったらどうしよう。
向いていなかったらどうしよう。

そう考え続けると、一見慎重に見えます。
でも実際には、慎重というより停止に近かったと思います。

頭の中だけで考えていても、現実は変わりません。
情報は増えるかもしれない。
不安を説明するのは上手くなるかもしれない。
それでも、人生は前に進みません。

ここでようやく気づきました。
最初から正解を引こうとするより、考えながら行動して修正していく方が現実的だということです。

もちろん、何も考えずに動けばいいわけではありません。
大事なのは、考えたうえで行動することです。

考える。
動く。
違ったら修正する。
また動く。

この繰り返しの中でしか、本当に自分に合う道は見えてこないと思います。

失敗は怖い。でも、失敗から学べることも多い

以前の僕は、失敗をなるべく避けたいと思っていました。
でも今は、失敗から学べることはかなり多いと感じています。

失敗すると、自分の弱さが見えます。
何が足りないのかもわかります。
逆に、自分に向いていることや、伸ばしたい部分も見えてきます。

何も動かなければ、失敗はしないかもしれません。
でも、その代わりに経験も増えません。
成長のきっかけも減ってしまいます。

だからこそ、完璧を待つより、まずは動いてみることが大切だと思うようになりました。
そのうえで、考えて修正していけばいい。
今はそう考えています。

安定よりも、納得して前に進める感覚を選びたい

今でも、不安がゼロになったわけではありません。
これからどうなるかわからない部分もあります。
安定だけを見れば、以前の方がわかりやすかったかもしれません。

それでも、今の方が納得しています。

なぜなら、自分で選んでいる感覚があるからです。
前に進んでいる感覚があるからです。
少なくとも、「このままでいいのか」と思い続けるだけの状態ではなくなりました。

僕は、安定そのものを否定したいわけではありません。
安定は大事ですし、軽く扱えるものでもありません。

ただ、自分の本音を押し殺してまで守る安定には限界があると思っています。
納得できないまま続ける働き方は、どこかで心をすり減らしてしまいます。

だから僕はこれから、ただ正しいと言われる道ではなく、自分が納得して前に進める道を選んでいきたいです。

完璧じゃなくていい。
遠回りでもいい。
失敗してもいい。

その代わり、自分で考えて、自分で選んで、自分で進む。
その積み重ねが、自分の人生を作っていくのだと思います。

実際に転職してから感じた仕事の違いや、最初の1か月で戸惑ったことについては、すでに公開している記事でも詳しく書いています。
公務員から営業職に転職して感じた仕事の違い|しんどさの種類も変わった話
公務員から営業職に転職して最初の1か月でしんどかったこと

まとめ

公務員を辞めるとき、安定を失うのは本当に怖かったです。
社会的信用を失うことも、周りに止められることも、全部不安でした。

でも、それ以上に怖かったのは、成長している感覚がないまま、責任だけが重くなっていく未来でした。

以前の自分は、失敗しないために正解を探そうとしていました。
ちゃんと考えてから動きたいと思っていました。
でも、そうやって止まっている間にも時間は進んでいきます。

今は、考えながら動き、失敗から学び、修正していくことの方が大事だと思っています。

もし今、周りから見れば恵まれているのに、自分の中で違和感が消えないなら。
それは甘えではなく、前に進みたい気持ちなのかもしれません。

安定も大事です。
でも、自分が納得して生きられることも同じくらい大事だと、今は思っています。

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